雑草は嫌われても繁茂する

仏教

私には畑があります。ただ、自宅から畑までは高速道路で45分ほどかかりますし、仕事もありますので、畑に行くのは週に1回、土曜日か日曜日です。しかも、1回行って農作業をするのは2時間程度ですので、現実には作物を作るというより、畑が雑草だらけにならないようにするのが精一杯です。勿論、除草剤は使用しないという前提があります。畑を雑草だらけにならない為にはどうしたらいいでしょうか。こまめに、耕耘機で畑の土をかき回すことです。秋、冬、春はともかく、夏は相当頻繁に(具体的には週に1回)耕耘機をかけないと、たちまち草だらけになります。草だらけになってしまったらいきなり耕耘機を使うことはできなくなります。鎌で草を刈りその後で耕耘機をかけていくという作業をしなければなりません。

 私は決意していました。西瓜とカボチャ以外は作らないということです(因みに、昨年11月に玉葱の苗を植え付けましたが、全然育ちませんでした。残念です。)。そして、孫たちに大きな西瓜をプレゼントしようというのです。申し訳ないですが、私の作った西瓜は肉が軟らかくとても美味しいです。妻が西瓜が食べたいとスパーで西瓜を買って来ますが、肉がいやに固いです。どうしてあんなに肉が固いの。売っている西瓜はひょとして何かアルコールか何か使っているのではないかと思います。何か使っていると考えないとあんな肉が固い西瓜は考えられません。

 4月に西瓜とカボチャの苗を植えて、あとは、雑草をはびこらせないと決意しました。雑草がはびこると、西瓜やカボチャの蔓が雑草に負けてしまいます。雑草がはびこらないよう如何に管理するかが、美味しい西瓜を沢山をつくるポイントです(といっても、1株で3個の割合)。

 今年は梅雨開けの7月20日までは、何とか雑草が蔓延(はびこ)らないよう何とか管理していましたが、それ以降は、雑草がものすごい速さではびこりはじめ、8月に入って手に負えない状態となりました。お盆に来た2人の孫にかろうじて、1個ずつの西瓜を採らせることができました。

 そして、お盆から10日経って、畑に行ったら、畑中に草がはびこってしまい、しかも草の高さも高くなってしまい、手に負えなくなりました。茫然自失。本当のところは、お盆の後も、週1回のペースを守って、草を刈り、耕耘機を回したかったのですが、今年の夏はすごい暑さで、妻から熱中症になるからと畑に行くことを制限され、何とか妻の目をかいくぐって畑に行っても雷の音がし出し作業中止と言う具合で、作業をする機会はすくなかったのです。

 本当に、雑草というのはすごいですね。人間の思惑など全くお構いなしに、どんどん生えてきて繁茂してはびこります。

 道元禅師は言っています。「しかもかくのごとくなりといえども。華は愛惜にちり、艸は棄嫌におふるのみなり(しかもこの場合、花は愛惜する心の手前に散り、草は棄嫌する心の手前に繁茂する。)」(道元著 正法眼蔵 現成公案)

 それでも、私は一歩々々、草を刈り、そして耕耘機をかけようと思っています。まだ暑く、また夕方に行くと雷がごろっと鳴り出しますので、朝早く行き、6時~8時ころまで作業するようにしています。

 鎌で草を刈ったら、地面に沢山の蟻や小さな虫があちこちとせわしなく動き回っていました。昆虫が少なくなっていると言われているが、小さな昆虫は健在だな、と改めて思いました。

 でも、手作業で草を刈る→耕耘機という作業では、畑の草を全部刈るのに2ヶ月くらいかかってしまいます(今年は何とか玉葱を無事に収穫したい!!)。そんなにかかっては、11月に玉葱の苗の植え付けに間に合いません。そこで草刈機を購入することとしました。草刈機を使っても、1つの畑の草を刈るのに2,3時間かかるとのことです。

名古屋弁護士 伊神喜弘

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